普通の筋トレをしたことがない人、もしくは筋トレの方法を十分に理解していない人の場合、腹筋の筋トレというと寝転がって上半身を起こすものだと勘違いしています。これでは確かに起き上がるたびに腰に負担がかかります。
この動画が正しいクランチになります。全然上半身を起き上がらせていないじゃないか、と一昔前なら先生やコーチに怒られそうですが、完全に座った姿勢まで上半身を起こしてしまうと腹筋の緊張が緩んでしまいます。
これで腹筋連続100回以上できると言われても休み休みやっている、腹筋に最適な負荷がかかっていないため数多くこなせてしまうのです。
しかし正しいクランチの方法は上の動画のように常に腹筋に上半身を維持するために力をキープさせ続けます。腰と背中の大部分は地面についたままで肩甲骨付近までが上がっていますよね。このように腰に負担はかかりません。
腹筋の筋トレで腰に負担がかかるということは体重が腰まで下がって負荷がかかっているということです。本来筋トレは意識する筋肉だけでウエイトをコントロールします。
ですからクランチの場合は上半身を起こすと思われがちですが、腹筋で上半身を引き寄せるのが正解で、持ち上げるのとは違います。
上半身を起こす運動であれば肩甲骨、背骨、腰の順に地面から離れていき、座った姿勢で体重が乗る腰に大きな負担がかかるのは当然であり、その時点で腹筋の収縮は完全に解けてしまいまったく緊張感のない状態になります。筋肉への刺激が全くない状態です。
正しい腹筋の筋トレ方法を理解すれば座る姿勢まで上半身は上げません。常に腹筋に負荷がかかり、腹筋の収縮だけを利用して上半身をコントロールすることが最重要なのです。